CLEARWAYS 鍛造ホイール
「ラップタイムに貢献するアルミホイールを造りたい」 そんな想いからスタートした CLEARWAYS 鍛造ホイールプロジェクト。 現役時代、はじめてBBSホイールを装着したとき、その圧倒的な剛性感に感動し、以来このホイール剛性が、 ラップタイムやドライバビリティに、どれほど大きなウエイトを占めるか、身を持って経験してきました。 だから、「鍛造ホイールを造るなら、絶対にBBS社」。 それも、レーシングホイールとまったく同じ、「スポーツライン」と呼ばれる生産ラインで、製造したいと思っていました。 「高剛性から生み出される軽量」 CLEARWAYS は、タイムアタッカーのために、田中ミノルがプロデュースし、 ユーザーダイレクトに販売する 鍛造ホイールブランドです。 ※ 18インチホイールは、2015年6月より、剛性感をさらに追求し、SPEC 2へと進化いたしました。 |
タイヤ幅は、年々ワイド化され、強力なグリップを発揮するハイグリップタイヤ。
増大するダウンフォースから生み出される、強烈なコーナリングフォースに、ブレーキ「G」。
そして、膨大なエンジンパワーを路面に伝えるトラクション。 タイヤがグリップすればするほど、コーナーが速くなればなるほど、求められるのが「ホイール剛性」です。 CLEARWAYS TT-10F は、軽量でありながら、究極のホイール剛性を持つ、タイムアタックに特化したアルミホイールです。 タイムアタックにとって、最も重要なホイール剛性の強化は、必要以上のホイール変形を大きく抑制。特に、「息を止め、五感を研ぎ澄まして、ステアリングを切りはじめる」高速コーナーへの進入では、ミリ単位のステアリング操作にも正確に反応することから、ドライバーの恐怖心は消え去り、自信を持ってコーナーに挑むことができるのです。 あのレーシングワールドの剛性感が導く、想像を絶する極上のドライバビリティ。 いま・・、BEST LAPに挑むすべてのタイムアタッカーへ・・・・・・ By 田中ミノル |
鍛造ホイール = 軽量 というイメージが先行しがちですが、軽量である前に、
ホイールには強さ(剛性)が求められます。 なぜならば、いくらホイールが軽量であっても、剛性が不足していれば、ホイールの変形により、有効なタイヤグリップが得られないからです。それは、軽量であるメリットを 完全にスポイルしてしまいます。 特に、タイヤのグリップを引き出すため、セットされたキャンバー角により、ホイールの取付け面(ホイールナット部分)から、一番距離のあるインナーリムに荷重が集中することが、ホイールから剛性を奪う大きなファクターとなります。 ドライバーが自信を持って、コーナーに挑める。 これこそが、CLEAR WAYS が、ホイールに求めた剛性感です。 | |
世界No.1の鍛造技術。卓越した設計力。数々の特許製法により製造される CLEARWAYS 鍛造ホイール。BBS社のレーシングホイールとまったく同じ「スポーツライン」と呼ばれる生産ラインで製造され、その剛性の高さは、数々のモータースポーツカテゴリーにて、多くのレーシングドライバー、多くのレーシングエンジニアが賞賛しています。 そして、この技術力でホイールを作ることで、剛性に影響しない肉を削ぎ落とすことができ、結果「軽量」という、もうひとつのメリットを手に入れることができました。 「軽量を目的に製造された」ホイールと、「剛性があるから軽くできる」ホイール。 強くすることで軽くできるロジックが、そこには存在するのです。 | |
アルミホイールを評価するときに、必ず登場する「ホイールの剛性」。 この剛性には、大きく分けて2つの意味合いがあると思います。 ① VIA JWL といった試験を よりハイレベルに合格するための剛性 回転曲げ疲労試験、半径方向負荷耐久試験、衝撃試験といった、規格の数値を独自に引き上げることで、より剛性を高める方法。 たとえば、回転曲げ疲労試験の場合、試験規格は10万回転となりますが、それを12万回転、15万回転等、試験数値を引き上げ、より大きな負荷をかけることで、剛性を確保します。 ② ドライバビリティと、ラップタイムにリンクした剛性 VIA JWL といった試験に合格することはもちろんですが、強いコーナリングフォースや、ブレーキ/加速「G」によるホイールの変形を抑制する部分を強化する方法。 レーシングカーのボディー補強と同じように、ホイールの剛性補強も「キモ」になる部分があります。そして、この補強により、ドライバビリティと、ラップタイムにダイレクトにリンクした剛性が強化されるのです。 たとえば、総重量 8kgのアルミホイールを 作ると仮定しましょう。 CLEARWAYS の考え方は、優れた鍛造技術と卓越した設計力により、まず6.5kgで VIA JWL の試験に合格するホイールを作ります。それから、残り1.5kgのアルミをホイール剛性に影響する部分のみ、肉厚をあげて再設計する手法を取っています。 もちろん、6.5kgで、VIA JWL の試験に合格するのですから、最軽量ホイールとしてリリースすることも可能です。しかし、たとえ1.5kg重くなっても、走りとラップタイムにダイレクトにリンクする部分の剛性を強化することを優先します。なぜならば、タイムアタックにとって、軽量よりもっと重要な「究極のドライバビリティ」が手に入ることを知っているからです。 世界屈指の技術で軽く作れるからこそ、そのアドバンテージを剛性に活用できる。 これが、CLEARWAYS の考え方です。 | |
ホイール剛性により、大きく変化する部分、それはキャンバー角の数値です。 大きな 「Gフォース」 と、高い 「コーナリングフォース」 によってコーナリング中、ホイール/タイヤは必ず変形します。この変形の度合いに合わせて、キャンバー角を設定するのですが、剛性の高いホイールは変形が少ないことから、キャンバー角は少ない設定となります。そして、キャンバー角が少ないと、ブレーキング/加速といった部分で大きなアドバンテージになるのです。 また、機構的にキャンバーが自由に設定できず、最適値よりキャンバーが付けられない場合も、ホイールに剛性があると、変形が抑制されますので、コーナーにてタイヤの接地量が増え、グリップレベルが向上します。 | |
CLEARWAYS ホイールの高い剛性の中でも、他社ホイールと一番剛性レベルが違うのは、インナーリムと呼ばれるホイール内側のリム強度です。 この部分の剛性が高いと、縁石に乗ったときの振動が激減します。 インナーリムは、ホイールが車輌に固定されているディスク面から一番遠くに位置し、また、キャンバーにより、アウターリム(ホイール外側のリム)より大きな荷重を支えていることから、非常に変形しやすい部分です。 この部分の剛性が高くなると、激しい入力のある縁石の上で、ホイールの変形量が少なくなることから、振動が激減。コーナー出口、縁石の上が走行ラインなることも、大きなメリットです。 | |
CLEARWAYS を装着してピットロードをゆっくり走り出すと、「ホイールが丸い」ことに驚きます。既存ホイールで発生する、回転による微振動を感じないのです。 ホイールが限りなく真円に近いのはもちろんのこと、ナットホールの位置をはじめ、すべての位置関係に精度が出ている証だと感じました。 もちろん、200km/hをオーバーするスピードにおいても、微振動を感じないため、ドライバビリティが大きく向上します。 F1へのホイール供給、フェラーリ、ポルシェをはじめとする世界のプレミアムカーへ純正ホイールを供給してきた BBSだからこそなしえるクォリティの片鱗を実感することができました。 | |
通常、ホイールナットのテーパー部分が密着する、ホイールのナットホール部は塗装されています。 しかし、CLEARWAYS はこの部分に塗装がされていません。 なぜなら、この部分が塗装されていると、はじめてサーキット走行を行うと、必ずホイールナットが緩むことを知っているからです。 走行中、ブレーキの熱でホイールの温度が上昇し、固体だった塗料が溶けることで、クリアランスが変化し、ナットに緩みが出るのです。 タイムアタッカーのリスクを少しでも軽減するための CLEARWAYS のこだわりです。 | |
CLEAR WAYS TT-10F は、タイムアタッカーのために、プロデュースされたホイールですので、 大容量キャリパーとの干渉がないよう、十分に配慮されています。 たとえば、10.0J ×18 および、10.5J ×18 を Z33 に装着される場合、各メーカーの6POTキャリパーはもちろん、装着が一番厳しいと思われる、35GT-R のブレーキ流用も可能なデザインとなっています。 |